◇結合って・・・?

ここでは、化学に使われる基本的な言葉について説明していきます。
結合・・・色んな所で聞いた事はあるけれど、イマイチ意味が分からん・・・という方も少なくは無いでしょう。
結合とは、簡単に言うと原子同士がくっつく事なのです。とりあえず、下図を見てください。
    
これは、水素原子が2個、酸素原子が1個くっついて水の分子になった事を表しています(=結合)。じゃぁ、これをもう少しミクロな世界で見てみましょう。
何か変な輪っかや、つぶつぶが沢山出てきたぞ!!!
 実はこれ、原子の拡大図なんです。原子核(輪っかの中)の周りを、電子(青い粒)が回っていてその、原子核には陽子と中性子があります。赤い粒が陽子、灰色の粒が中性子と考えてください。また、電子の通り道を軌道といいます。(酸素の原子核は分かり易く並べただけで、本当はこんな風にはなっていません^^;)
 本来、電子と陽子は数が同じなんです。さらに、陽子と中性子も数が同じなんです。さらにさらに、電子は原子番号と同じ数なんです。原子番号とは、周期表の元素を左上から数えて何番目にあたるかという番号です。
 水素原子は原子番号が1なので、電子の数が1つです。という事は陽子も1つという事になりますね。酸素原子は原子番号が8なので、電子の数は8つ、陽子も8つという事になります。ここまでは良いですか?
 図を見て、「⇒」の左側にある水素原子には電子があるのに、右側ではなくなっている!?という事に気がつきましたか?  これは、'無くなっている'のではなく、'くっついている'のです。
'くっついている'とはどういうことか?つまりは、結合しているという事なのです!
 さっき、結合とは「簡単に言うと原子同士がくっつく事」と言いましたが、上の説明から分かるとおり、「原子の電子がくっつく事」と言えるのです。では、下図をご覧ください

 うわ・・・輪っかが3重になってる・・・。 これらは、ナトリウム原子と酸素原子の拡大図です。ナトリウムの原子核はゴチャゴチャしちゃうので省略してあります。
 一応確認しておきますが、ナトリウムの原子番号は11なので、電子も11個あります。 見て分かるとおり、輪(軌道)が3つあります。これらのうち、一番外の電子(茶色の粒)を価電子といいます。  この価電子が、結合に関わってきます。
 つまり、価電子がくっつく事で、原子間に"結合"という作用が起きるのです。

そろそろ終わりですが、説明について疑問に思うことなど、「雑談の間」の北海道エリアにどんどん書き込んでください♪ ではこれで、結合についての説明を終わります。

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