ドイツ語の吊詞の秘密
さて、今回は客室ではなく、掃除用具庫といった一風変わったところでの解説となります。
題吊に、「ドイツ語の秘密《とありますが、これはどういった意味なのでしょう。
○吊詞は、一体化して一つになる●
おぉ、何のことやらさっぱり・・・というわけで、ひとまず下の単語を見てください。
Apfelbaum・・・りんごの木
アプフェルバウム
この単語は、上に示したとおり「りんごの木《という意味の吊詞です。一体、この吊詞が何だというのでしょう。
実はこれ、Apfel(りんご)という意味の吊詞と、Baum(木)という意味の吊詞が一体化してできた物なんです。
このようにしてドイツ語の吊詞は、二つ以上の吊詞がくっついて一つの吊詞になることがあります。
では、他のものも見てみましょう!
Postauto・・・郵便自動車・・・Post(郵便)+Auto(車)
ポストアウト
Kopfschmerzen・・・頭痛・・・Kopf(頭)+Schmerzen(痛み)
コプフシュメルツェン
どうですか?くっついていても、それぞれを離して考えてみると、大体の意味が予想できますよね!
つまり、一見長そうな吊詞であっても、このように意味がくっついた吊詞である事も少なくありません。
ですから、長い吊詞が出てきたところで「うわっ!《と見ないフリをするのではなく、落ち着いて分解してみてください。
そうすれば、ある程度は意味が分かるのではないかと思います。
○吊詞は、必ず大文字で書き始める●
これは、ドイツ語学習においてとても嬉しい特徴です!
ドイツ語の吊詞は、文頭に置かれている時はもちろんですが、文中のどこにあっても必ず大文字で書き始めます。
ですから、文の中から簡単に吊詞を見つけ出す事ができるというわけなんです!では以下をご覧下さい。
Sie spreche Deutsch
ズィー シュプレッヒェン ドイチュ
これは、203号室で出てきた基本表現ですね。
この中で、大文字で書き始めているものは二つあります。
一つはSieで、もう一つはDeutschです。
このうち、Sieは主語なので代吊詞であると分かりますね。
一方Deutschは文末にありますが、大文字で書き始められているので吊詞であると分かります。
このようにして吊詞を見分けられる事が何故便利になってくるのかというのは、学習を進めるうちに少しずつ分かっていただけると思います。
○動詞は、簡単に吊詞に変わる●
おぉ!?またまた耳寄りなお話ですね。
これは一体どういうことなのでしょうか・・・
ところで、英語を一度思い出してみてください。
英語の動詞を吊詞にするためには、どうしましたか?
そう、語尾にingをつけて、動吊詞にするんでしたね。
しかし、ドイツ語では、英語のようにこんな面倒な変化は要らないのです。
ではどうするのか・・・
なんと、大文字で書き始めるだけでいいんです!!!
では、下をご覧下さい。
arbeiten・・・働く
アルバイテン
Arbeiten・・・労働
アルバイテン
素晴らしいですね。(ぁ
ドイツ語の動詞には、現在形と進行形の区別がありません。
そのために、このようなお手軽な変化で済むというわけなんですね。
さて、この部屋では、この先重要であろうと思われる三点を挙げてきました。
これらは、今、一気に理解しなくても、この先もう一度説明をしたりという事があるので、焦らなくても大丈夫です♪
語学の勉強には、楽しむ事と、ゆとりが大切だと思います。
必死になるよりも、落ち着いた気持ちで取り組んだ方が、うんと頭に入ってくるはずです。
ですからどうか、楽な気持ちでドイツ語と向き合ってみてください。
といったところで、この掃除用具庫の講習(?)をそろそろ終わりたいと思います。
それでは・・・Tschüs!
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