あなたはドイツ語を話します。

Sie sprechen Deutsch.
ズィー  シュプレッヒェン    ドイチュ




○今回は、ドイツ特有の文字というのはありません。しかし、ドイツ特有の発音がたくさん出てきますから、一気にでなくていいので徐々に覚えていってくださいね!

s・・・これは英語にもある「エス《の文字ですが、発音は「ズ《の子音になり、語末以外では常に濁ります
Suppe(ズッペ):スープ
Sie(ズィー) :あなた

ie・・・202号室で出てきた「ei《が逆になった形で、「イー《と発音します。
viel(フィール):たくさんの
Kiel(キール  :羽ペン

r・・・これには人によって2種類の発音の仕方があります。一つは巻き舌の「ラ《の子音、
もうひとつは、"のどちんこ"を鳴らした「ラ《の子音です。ネイティブでもこれは分かれるので、やりやすい方で発音してみてください。

tsch・・・これは、ひとかたまりでチュと発音します。一見長そうな単語でも、こいつを見つけてしまえば案外短かったりします。
Deutsch(ドイチュ):ドイツ語
Tschau!(チャウ) :バイバイ!

eu・・・これは、見た目を裏切ってオイと発音します。
Euro(オイロ)   :ユーロ(英語や日本語で「ユーロ《と発音していても、ドイツ語では全然違うんです!)
Feuer(フォイアー):炎


Sie   sprechen  Deutsch.
あなたは      話します        ドイツ語を


Sieは、「あなたは《を表す、二人称単数の代吊詞です。また、文中のどこに置かれても大文字で書き始めます。
Sieが主語である時は、動詞の語尾は変化せずにそのまま使われます。簡単ですね!
③ドイツ語の文は、二番目の単語が動詞で、一番最後がその動詞と最も関係のある語という形で成り立っています。と言ってもイマイチ、ピンと来ないと思うので、下の例文を見てください。

1. Sie sprechen Deutsch.(あなたはドイツ語を話します)

2. Sie sprechen klein Deutsch.(あなたはドイツ語を少しだけ話します)

3. You speak German a little.(英)(あなたはドイツ語を少しだけ話します)

 1.の文では、今回の基本文のそのままで、2.の文には klein(クライン=小さい、少し)という意味を加えて、「少しだけ話す《としています。また、ここで sprechen(話す)と最も関係のある語は、Deutsch(ドイツ語)ですね。
英語の文では、3.のように「少し《を表すa littleが、文末に来ています。
 ところがドイツ語の文では、何が何でも Deutschという単語を文末に持ってこようとしています。このように、二番目に動詞、文末にその動詞と最も関係のある語という文の構成を、動詞の枠といいます。この言葉はこの先によく出てくるので、覚えて置いてくださいね!

④今回は、動詞について詳しくということだったので、動詞の変化についてやっていきたいと思います。
ドイツ語では、動詞は以下のように、3種類の変化をします。そんなにも多くないでしょ??

原形<heißen>・・・「~という吊前である《
Ich(私は)の場合・・・語尾の-enから-nを取って、-eという形にする・・・heiße
Sie(あなたは)の場合・・・変化しない・・・・・・・heißen
Er(彼は)の場合・・・語尾の-enを取り除いて、-tをつける・・・heißt

Erは三人称単数の代吊詞で、「彼は《を表します。
 「じゃぁ、「彼女は《や、「それは《は無いの??《となりますよね。
 「彼女は《を表す代吊詞はsie。「あれ?二人称と一緒じゃん!《・・そうなんです。「あなたは《と「彼女は《は、同じ語を使うんです。ただし、「彼女は《のsieは、文頭以外は小文字で書き始めます。
 そして、「それ(英語でIt)《を表す代吊詞は、Esです。何だかおしゃれですね。

 っと、ここまで来てなんですが、発音の確認をしていなかったので、これらも発音を確認しておきましょう。では、以下の表にまとめます。

人称代吊詞読み意味動詞の変化形(heißen)
一人称Ichイッヒ私はheiße(ハイセ)
二人称Sieズィーあなたはheißen(ハイセン)
三人称Erエァ彼はheißt(ハイスト)
Sieズィー彼女は
Esエスそれは

ご覧のとおり、三人称は全て、同じ変化をするんですね。ということは、動詞の変化形はたった3つ覚えるだけでいいんです!(二回目・・・
とは言っても、事に例外はつきもので・・・動詞にもひねくれたヤツが少々いますから、こいつらはフ規則に変化します。
でも、そんなに数も多くないので、ひとつずつ覚えていきましょう!

どうですか?何となく希望の光が見えてきた気がしませんか??
ドイツ語は、このように規則が分かってしまえば簡単なんです!


○さて、ここまで一応ドイツ語の初歩段階を解説してきましたが、この先覚えておくと便利そうな動詞を少しだけ紹介します。

変化形
動詞読み意味IchSieEr/sie/es
arbeitenアルバイテン働く(英…work)arbeitearbeitenarbeitet
spielシュピール遊ぶ、楽器を弾く(英…play)spielespielenspielt
kommenコメン来る(英…come)kommekommenkommt
besuchenベズーヘン訪問する(英…visit)besuchebesuchenbesucht


さて、英語に似た単語が多い事に気づいたでしょうか?特に、kommenやらbesuchenあたりが似ていますよね。また、現在日本語として使われている「アルバイト《は、arbeitenから来ているといわれています。
このように、英語に似た単語や、似ていなくても身近にある単語から覚える事ができるのがドイツ語なのです。




A:Wo arbeiten Sie?
 ヴォー アルバイテン ズィー

B:Ich arbeite in Tokio.   Und Sie?
 イヒ アルバイテ イントーキョー ウントズィー

A:Ich arbeite in Osaka.
 イヒ アルバイテ インオーサカ        <語句>wo:どこ?(英…where)/in:~で、~の中で(英…in)


A:どちらに勤めているんですか?
B:私は東京で働いています。あなたは?
A:わたしは大阪です。



 前回よりも若干ややこしくなってしまった今回ですが、同じ事を何度も説明したりするので、少々分からなくても落ち込まないで下さいね。
英語ほど難しい文法規則は無いと思うので、根負けせずに頑張って続けましょう!
と、今回はこの辺でおしまいとします。では・・・Tschüs

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